海外向け新型水上戦闘艦「FFM-AAW」の特徴と展望

見えてきた「もがみ型護衛艦の“次”」=売る気満々!? 海自新型FFMの“ファミリー構想”とは?(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース

こんにちは、海洋防衛に関心のある皆さん。今回は、三菱重工業がオーストラリアで展示した新型水上戦闘艦「FFM-AAW」について紹介したいと思います。FFM-AAWとは、海上自衛隊がもがみ型護衛艦の次に建造する新型護衛艦の派生型で、海外にも売り込みを図っている艦です。この艦は、どのような特徴を持ち、どのような展望があるのでしょうか。以下にまとめてみました。

ステルス性能の追求:FFM-AAWは、もがみ型と同様に、レーダー反射断面積(RCS)を低減するために、船体の形状やマストのデザインに工夫が凝らされています。

特にマストは、一角獣の角のような形をしており、「ユニコーン」と呼ばれています。このマストは、レーダー波を散乱させるだけでなく、電子戦や通信などの機能も備えています。
対空戦能力の強化:FFM-AAWは、もがみ型に比べて、対空戦能力を大幅に向上させています。その主な要因は、垂直発射装置VLS)のセル数の増加です。もがみ型は、VLSに16セルしか持ちませんが、FFM-AAWは32セルに増やしています。これにより、中射程艦対空ミサイルを搭載することができます。中射程艦対空ミサイルは、敵の戦闘機や巡航ミサイルなどを遠距離から迎撃できるミサイルで、空母やミサイル防衛などの任務に必要な兵装です。
大型化と多機能化:FFM-AAWは、もがみ型に比べて、基準排水量や全長が増加しています。基準排水量は、もがみ型の3900トンから4880トン前後に、全長は133.0mから約142mになっています。これは、汎用護衛艦(DD)のサイズを上回る大型艦です。大型化により、航続距離や居住性、耐航性などが向上し、さまざまな任務に対応できるようになります。
FFM-AAWは、海上自衛隊がもがみ型の建造を12隻で終了し、新型護衛艦の建造を計画していることに伴って開発された艦です。67海上自衛隊は、新型護衛艦を12隻建造する予定です。FFM-AAWは、その新型護衛艦の設計を基に、三菱重工業が海外に提案している艦です。FFM-AAWは、海外市場においても高い競争力を持つと期待されます。三菱重工業は、もがみ型護衛艦の一部を輸出する可能性も探っています。もがみ型護衛艦は、今年の10月に初めて海外遠征に出発し、インドネシアやインドなどの国々で親善訪問を行いました。

この遠征は、もがみ型護衛艦の性能や技術を海外にアピールする機会となりました。もがみ型護衛艦は、日本の防衛産業の最新技術を集約した艦です。その派生型であるFFM-AAWも、日本の防衛産業の力を示す艦となるでしょう。FFM-AAWの今後の動向に注目していきたいと思います。以上、新型水上戦闘艦「FFM-AAW」の特徴と展望について紹介しました。皆さんのご意見やご感想をお聞かせください。