ロシア艦隊の74%が最新鋭装備に ウクライナ侵攻後も新造艦の就役続く

「ロシア艦隊の約74%が最新式」国防相が発言 ただウクライナの攻撃で損傷も(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース

ロシア国防相の発言によると、ロシア艦隊の戦闘能力が向上し、特殊装備のレベルが74%に達したという。1ウクライナ侵攻以降も、ラーダ型潜水艦やボレイ型原子力潜水艦、ステレグシュチイ級フリゲートなどの新造艦が就役している。しかし、ウクライナとの戦闘で、哨戒艦やキロ級潜水艦、ロプーチャ級揚陸艦などの艦艇が損傷を受けているという報道もある。

ロシア海軍は、近代化と拡張を目指している。その一環として、ウクライナ侵攻以降も、新造艦の建造と就役が続けられている。ロシア国防相のショイグ氏は、2023年11月21日に開かれた国防省の理事会で、ロシア艦隊の戦闘能力が向上し、特殊装備のレベルが74%に達したと発表した。1特殊装備とは、最新鋭の兵器やシステムを指す。

ロシア海軍の新造艦には、潜水艦やフリゲートなどが含まれる。2022年12月には、ラーダ型潜水艦の「ヴェリーキエ・ルーキ」とボレイ型原子力潜水艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」が就役した。ラーダ型潜水艦は、非核動力の通常潜水艦で、静粛性や潜航時間が向上している。ボレイ型原子力潜水艦は、弾道ミサイル潜水艦で、最大16発の核弾頭を搭載したブラヴァSLBMを発射できる。2023年1月には、ステレグシュチイ級フリゲートの「マーキュリー」が就役した。ステレグシュチイ級フリゲートは、対空・対水上・対潜の多目的艦で、カリブル巡航ミサイルやレドゥート防空ミサイルを装備している。

ロシア海軍の新造艦は、ウクライナとの戦闘にも投入されている。しかし、その一方で、ロシア海軍の艦艇が損傷を受けているという報道もある。2020年11月に就役したばかりの哨戒艦「パーベル・デルジャビン」が、黒海で損傷したという。また、イギリス製の巡航ミサイル「ストーム・シャドウ」の攻撃により、キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」やロプーチャ級揚陸艦「ミンスク」が大きく損傷したという。2これらの艦艇は、ウクライナの港湾や沿岸施設を攻撃するために派遣されていた。

ロシア海軍は、ウクライナ侵攻後も新造艦の就役を続けているが、その一方で、既存の艦艇の損耗も深刻化している。ロシア海軍の戦闘能力は、新旧の装備のバランスによって左右される。ロシア海軍の近代化と拡張は、ウクライナとの戦闘の影響を受けることになるだろう。