【ふるさと納税】同じ米でも返礼品の量に2キロ差 佐賀県内の隣接自治体が対立

「無理でしょ。違反じゃないの」ふるさと納税、隣同士の自治体で深まる溝 寄付金同額の返礼米、ルール抜け穴で量に格差(西日本新聞) - Yahoo!ニュース

  • 返礼品の量に差が生まれた経緯神埼市と吉野ケ里町は、同じ県産ブランド米「さがびより」を返礼品として提供しているが、1万円の寄付に対する返礼品の量に2キロの差がある。神埼市は10キロ、吉野ケ里町は12キロを送っている。これは、吉野ケ里町が業務委託する業者に、調達費よりも安い価格で米を販売させているためである。業者は、寄付額の8%程度の業務委託費を受け取っている。
  • 神埼市の反発と吉野ケ里町の主張神埼市は、吉野ケ里町の手法により、コメへの寄付額が減少し、大きなダメージを受けていると訴える。また、公的機関がルールを外れても稼げばいいという考え方は問題だと批判する。一方、吉野ケ里町は、業者が赤字になっておらず、問題だとは思っていないと主張する。町長は、返礼品の量を増やすことで、寄付者に感謝の気持ちを伝えたいという意図があると説明する。
  • 総務省の見解と今後の対応総務省は、吉野ケ里町の手法が国のルールに違反しないかどうかを検討する。国のルールは、返礼品の調達にかかる費用を「寄付額の3割以下」と定めているが、業者に支払う業務委託費も実質的な調達費と見なされる可能性があると指摘する。総務省は、実態把握に向けて吉野ケ里町への聞き取りを行う予定である。吉野ケ里町の担当者は、総務省から違反との指摘があれば是正する考えを示している。