自動車ユーザーの保険料が財務省に貸付金になっている問題

「お金いつまでに返します」一度も明言しない財務省 自賠責の6千億円ネコババ問題 来年度の返済額は? 現状では“110年計画”(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース

要約:

自動車ユーザーの皆さん、あなたが支払った保険料が財務省に貸し付けられていることをご存知でしょうか? しかも、その貸付金の残債は約5900億円にもなっており、返済の見通しは立っていません。 これはどういうことなのでしょうか?

まず、この貸付金の経緯を説明しましょう。 この貸付金は自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)の運用益に由来します。 自賠責保険とは、自動車を所有する人が加入しなければならない法定保険で、自動車事故による人身傷害に対する賠償責任を保障するものです。 この保険料は、2002年3月まで法律で、国土交通省が再保険を行っていました。 つまり、自動車ユーザーが支払った保険料の60%を保険会社から政府に移して保険に対して保険をかけることでした。6 そこで運用された保険料の利益が、財務省への貸付金に回ったわけです。7

この貸付金は、国土交通省外局の気象庁や海上保安庁の予算に匹敵するほどの巨額です。 しかし、この巨額な借入金については、不思議なことに毎年の返済額も、貸付期限も何も決まっていません。8 5年前から返済(繰戻し)が再開されましたが、その額は微々たるものです。2 財務省は来年度の返済額の目安を54億円と公表しましたが、これでは完済までに110年もかかります。 しかも、借入額のうち約1100億円は利息分です。4 この返済財源は税金です。9

国交省が財務省に貸し付けている総額は元利合計で5952億円(2023年3月末)。10

この問題については、国交省と財務省の間で合意がなされているということですが、その内容は公開されていません。 国交省が財務省に貸し付けている貸付金は、自動車ユーザーの保険料なので、財政全体からすれば優先順位は低いという考え方もありますが、一方で110年もの長期債務(自動車安全特別会計から一般会計の繰入れ)を税金で支えていくわけです。5 これは、自動車ユーザーの利益を無視した、財務省の都合の良いやり方ではないでしょうか?

この貸付金の問題は、自動車ユーザーだけでなく、国民全体にとって重要な問題です。 財務省は、この貸付金の返済について、国交省との合意内容を公開し、返済の見通しを明確にするべきです。 また、国交省は、自動車ユーザーの保険料の運用益を財務省に貸し付けるのではなく、自動車の安全や環境に関する事業に活用するべきです。 自動車ユーザーの皆さん、この問題について、声を上げましょう。