栃木県の道路にある緑色のひし形マーク、その意味と効果とは?

道路の「ひし形」の意味知らない人多い? 栃木県では「緑の◇」も登場、なぜ? 正しく理解したいダイヤマークとは(くるまのニュース) - Yahoo!ニュース

こんにちは、交通安全に関心のある皆さん。今回は、栃木県の道路にある緑色のひし形マークについてご紹介します。このマークは、信号機のない横断歩道や自転車横断帯の手前に設置されている「ダイヤマーク」と呼ばれるものですが、なぜ緑色なのでしょうか?また、その効果はどのくらいあるのでしょうか?気になる方は、ぜひ最後までお読みください。

ダイヤマークとは?
まず、ダイヤマークとは何なのか、簡単に説明します。ダイヤマークは、横断歩道や自転車横断帯があることをドライバーに知らせるための道路標示です。信号機のない横断歩道や横断歩道が見えにくい道路の手前に設置されています。一般的には、ダイヤマークが横断歩道から30m手前の地点に1個、さらに10~20mの間隔をあけて1個または2個設置されます。ダイヤマークを見たら、横断歩道や自転車横断帯が近くにあることを意識して、速度を落とし、歩行者や自転車に注意しましょう。

なぜ栃木県には緑色のダイヤマークがあるの?
では、なぜ栃木県には緑色のダイヤマークがあるのでしょうか?その理由は、栃木県の一時停止率が全国最下位だったからです。2018年にJAFが行った調査では、栃木県の一時停止率は9.4%で、全国平均の28.3%を大きく下回っていました。この結果を受けて、栃木県警察は、広報活動や取り締まりなどのソフト面の強化に加えて、ハード面の取組みとして、ダイヤマークの周りを緑色に舗装することにしました。緑色にしたのは、ダイヤマークの視認性を上げて目立たせるためです。緑色は危険を知らせる赤色に対して優しい色であり、スクールゾーンなどでも利用されていることから採用しました。また、ドライバーにダイヤマークの意味があまり浸透していないという話が聞かれたため、ダイヤマークを意識してもらい、歩行者の方の安全を守る目的もあります。

緑色のダイヤマークの効果はどのくらいあった?
緑色のダイヤマークが整備された後、その効果はどのくらいあったのでしょうか?驚きの結果が明らかになっています。栃木県警察は、緑色のダイヤマークが設置された道路の一時停止率を調査しました。その結果、一時停止率は平均で約3倍に増加しました。特に、緑色のダイヤマークが設置された直後の2019年には、一時停止率が約5倍に跳ね上がりました。これは、緑色のダイヤマークがドライバーの注意を引き、横断歩道や自転車横断帯の存在を認識させたことが大きな要因と考えられます。また、緑色のダイヤマークが設置された道路では、歩行者や自転車との接触事故も減少しました。これは、一時停止率の向上が事故防止につながったことを示しています。

まとめ
今回は、栃木県の道路にある緑色のひし形マークについてご紹介しました。このマークは、信号機のない横断歩道や自転車横断帯があることをドライバーに知らせるためのダイヤマークですが、緑色にしたのは、ダイヤマークの視認性を上げて目立たせるためです。また、緑色のダイヤマークが整備された後、一時停止率や事故件数が大幅に改善されたことが分かりました。これは、緑色のダイヤマークがドライバーの注意を引き、横断歩道や自転車横断帯の存在を認識させたことが効果的だったことを示しています。栃木県の緑色のダイヤマークは、交通安全のための画期的な取組みと言えるでしょう。皆さんも、ダイヤマークを見たら、横断歩道や自転車横断帯が近くにあることを意識して、速度を落とし、歩行者や自転車に注意しましょう。それでは、次回も交通安全に関する話題をお届けします。