石狩市が札幌市との間に新たな軌道系交通を検討中

悲願の鉄道新線「石狩・札幌ライン」ついに本格始動!? 石狩市が「3ルート」事前調査へ 1~2km間隔で途中駅(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース

北海道の石狩市は、札幌市との間に新たな軌道系交通を導入する可能性について、事業者の反応や意見を聞くサウンディング型調査を行うと発表しました。現在、石狩市と札幌市の交通手段は路線バスしかありませんが、これからはモノレールやロープウェイ、LRTなどの軌道系交通が選択肢になるかもしれません。この記事では、石狩市が検討している軌道系交通の構想について紹介します。

  • 交通拠点は新港地区石狩市の交通拠点は、市役所北側の新港地区に設定されています。ここからは、南西へ伸びる手稲駅ルート、ほぼ真南へ伸びる麻生駅ルート、南東へ伸びる栄町駅丘珠空港ルートの3つのルートが検討されています。いずれも路線延長は12~15kmとなります。
  • 途中駅は1~2kmおき:各ルートには、1~2kmおきに途中駅が設けられる予定です。これは、沿線の住民や利用者の利便性を高めるためです。また、駅周辺には商業施設や住宅などの開発も期待されます。
  • 軌道系交通の種類は未定:軌道系交通の種類は、費用、実装難易度、環境負荷、定時性、速達性などの観点から検討中です。モノレールやロープウェイ、LRT新交通システムなどが候補になりますが、BRTとなる可能性もあります。BRTとは、専用レーンや信号優先などで高速化されたバスのことです。
  • 開業は2032年度を目指す石狩市は、2026年度までに整備・運営事業者の選定を行い、そこから設計・建設を進めて2032年度に開業を目指すとしています。事業は、民間のみもしくは官民協働で行いたいと考えています。整備、資金調達、運営のいずれかを民間に任せ、さらに駅ナカ事業や広告などの付帯事業でも利益を出していくとしています。

石狩市と札幌市を結ぶ新たな軌道系交通は、まだ構想段階ですが、実現すれば北海道の交通環境に大きな変化をもたらすでしょう。今後の調査や検討の結果に注目したいと思います。